Q.現在、離婚を考えているのですが、「慰謝料」についての考え方や算定基準などを教えて下さい。

A. そもそも「慰謝料」とは、違法な行為や不当な行為によって被害にあった場合の損害の一種です。その中でも、離婚に関する慰謝料は「離婚の原因を作った側(有責者)が、相手に与えた精神的苦痛に対して支払う損害賠償金」のことです。さらに、離婚の場合、「離婚自体慰謝料」と「離婚原因慰謝料」の2種類に分かれます。これら2種類の慰謝料は、法律的に見れば、いずれも不法行為に基づくもので、有責配偶者が相手方に損害賠償しなければならないのですが、実際に慰謝料を算定するときには、これら一切の事情が総合的に考慮されます。
 また、慰謝料は違法・不法な行為によって精神的苦痛を被った場合に生じるものですから、たとえ夫や妻と離婚しなくても相手の男性や女性に慰謝料請求をすることができます。
 次に、具体的に慰謝料の金額の決定に関係するのは、大きく分けて離婚原因と精神的苦痛の程度や婚姻期間、相手側の経済状況の3点になります。この3点を中心に考慮されますが、慰謝料の金額は個々のケースによってかなりばらつきがありますので一概に、規定された金額はありません。あくまで、目安ですが、判決離婚まで至った場合ですと不貞行為や暴力など離婚原因である有責行為がはっきりしている時は、300万円~500万円が認容されていることが多いようです。また、婚姻を継続しがたい重大な事由が離婚原因である時は、100万円~200万円というのが相場といったところでしょうか。

2015年10月02日